現在でも、炬燵がけは南部の裂織の心を伝えるものであり、南部裂織保存会の教室で は、必ず炬燵がけを1枚織って、覆輪(ふくりん)をつけて仕立てて、本科を修了となります。 現在は2メートル角の6枚はぎにして、色合いも自分の部屋に合わせて、好みで作っております。
地機を使った伝統的な技法により、帯や前垂れなどの伝統的作品から、炬燵のない家庭も増えましたので、ラグ、ソファカバーやベッドカバー、タペストリー、バッグなど、現代の生活にマッチした様々な作品が会員の手で、日夜織られております。誰がどんなものを織るのか、百人百様、それを見るのが本当に楽しいことなのです。眠っている布、捨てられてしまいそうな布にもう一度息吹を与える喜びを感じながら。