匠工房

機音と笑い声にあふれる
匠工房「南部裂織の里」へ『よぐきやんした!』(よくいらっしゃいました)

匠工房「南部裂織の里」は、南部裂織の伝承と普及の拠点として、2002年に、道の駅とわだぴあに、隣接して、開かれました。
高い天井の梁の見える広々とした匠工房には、過去30年以上にわたって、故菅野暎子先生によって、農家の納屋や、古い民家などから集められた地機が55台、なごやかな笑い声のなか、軽やかな機音を、とんとんと立てて、新しく作られた機10台とともに、現役で働いています。これらは、もう少しで、捨てられたり、燃やされる寸前だったものです。中には安政3年の墨書きが見える機や、そりを利用した機もあります。
これらの機にかかったたくさんの色とりどりの経糸と、教室で学ぶ50人の会員が織っている裂織の布が機にかかっている様子は、壮観です。特にお稽古日にあたる水曜日は賑々しく、笑い声が絶えません。
おあがりになって、どうぞゆっくり、ご覧下さい。機においてある座布団も会員の作品です。座布団を見るだけでも、裂織の自由なバリエーションが楽しめることでしょう。また、機を織っている会員たちに、『何を織ってるの?』と声をかけてみて下さい。1時間程お時間があれば、ぜひ、南部裂織を体験なさってみてください。世界のどこにもないご自分だけの物を作る喜びを味わっていただけると信じております。

工房内の機